ワニス処理コイル
ワニス処理コイルとは、絶縁材料であるワニスをコイルに浸透させることにより絶縁強化や機械的強度の向上、湿気やほこりなどの侵入防止・耐油・耐薬品性の向上、放熱性の向上などを目的として行います。
当社では、『表面処理』『含侵処理』『真空含侵』の3つの方法で処理しています。
『表面処理』
ハケやスプレーによりコイル表面のみをワニスで保護する方式
『含侵』
ワニス液の槽にコイルを漬け込みワニスを浸透させる方式
コイル内部の空気が浸透をを邪魔するので、浸透度は劣る。
『真空含侵』
ワニス液の槽にコイルを漬け込みその状態で槽内を真空にして空気をなくしワニスの侵入をしやすくするする方式
絶縁物の水分も減らす効果がある。
モールド(成形品)コイル
モールドコイルとは、コイル全体を絶縁材料の樹脂で覆ってしまうことで、絶縁強化や機械的強度の向上、ワニス処理コイルより優れた防水・防塵性を確保します。
絶縁樹脂は熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の2つに分けられます。
熱可塑性樹脂では、『射出成型方式』
熱硬化性樹脂では、『加圧ゲル化方式』『注型方式』『真空方式』の3つに分けられます。
熱可塑性樹脂:チョコレートのイメージで樹脂を熱で溶かし冷やして固める。成型後でも加熱すると変形する。
『射出成型方式』
加熱した樹脂を高圧で射出して製品を成型する方式
熱硬化性樹脂:ビスケットのイメージで樹脂を熱で溶かして熱で固める。成型後、加熱しても変形しない。
『加圧ゲル化方式』
真空脱泡させた樹脂を高圧で金型に流し込み成型する方式
『注型方式』
金型に樹脂を注ぎ入れ成型する方式
『真空方式』
金型に樹脂を注ぎこみ、その状態で真空脱泡させ成型する方式
その他外装テープ処理コイル
「テープ」といっても、絶縁性・耐熱性など
使用環境や用途に応じて様々です。
その場に適した素材を選定してご提案いたします。
AC/DC ソレノイドや電磁弁の組立
OEMとして各種組立も行っています。
材料購入から加工・組立・検査・出荷と一貫作業の製品もございます。
(一部購入できない部品は、支給品になります)
流体制御には欠かせない電磁弁、組立ノウハウもしっかりしています。